仙台市議会議員(青葉区)「あなたの力に!」ひぐちのりこ
「仙台・宮城【伊達な旅】夏キャンペーン2017」PR動画に抗議し、配信の即時中止を求める要請をしました(社民党仙台市議団)

仙台・宮城観光キャンペーン協議会による「仙台・宮城【伊達な旅】夏キャンペーン2017」の一環として作成されたPR動画に対し、社民党仙台市議団は大きな問題があるとして、奥山恵美子仙台市長に対し、抗議と配信中止などを求める要請を行いました。

この動画に関しては「制作者の品位を疑う」「これを見て宮城に行こうとは思わない」「この動画を見て宮城にくる人はどのような人なのだろうか、宮城の女性たちが心配」「男性はこのような内容が好きなはずだという上から目線を感じる」「全国大会で宮城県に生徒を連れていくが、大丈夫か」などの声が寄せられています。

7月5日から動画配信が始まっていますが、仙台市の観光セクションはこの動画について全く知らされていなかったとのことです。

奥山仙台市長も記者会見の中でこの動画の品位を疑う旨の発言をしています。しかしながら、配信の停止については、今のところ協議会のトップである村井知事が判断することと述べており、このまま配信が続くと閲覧数が伸びていくこととなってしまいます。早急な配信停止を求めるところです。

これまで、仙台市の観光の担当者は観光客の動向調査などを行い、多くの方に訪れていただくように観光戦略を重ねてきました。先に発表された羽生結弦選手が仙台平の羽織袴を身にまとった仙台市の観光ポスターについても、調査結果を分析し、見る人たちの好感度などを勘案して丁寧に作られているのです。それなのに、宮城県の動画はあまりにもネガティブな感想を持つ人が多く、仙台市の取り組みをないがしろにするものです。加えて仙台・宮城のネーミングを使っての配信を行っています。仙台市も関わっていると思われかねません。このことは仙台市にとって大いに迷惑であり、仙台市に対する背信行為を行ったと言わざるを得ません。

県内の自治体の中には東京オリンピックのキャンプ地誘致をしているところもあります。このような動画を配信する県にあえてキャンプをしようという海外の国はあるのかなどの想像もしなければならなかったのではないでしょうか?

また、公金を使っての組織決定、動画の作成・配信も問題です。ふるさと納税で炎上し配信停止になった鹿児島県志布志市の動画や先ごろ問題となったサントリービール「頂(いただき)」の問題も学習しているとは思いません。

同じ行政が制作、配信している、宮崎県小林市の移住推進宮城県登米市の「ご法度」など自治体が卓越した動画を配信しており閲覧回数を伸ばしているものもあるのです。

 

本日13時から仙台市役所3階秘書課応接室において、辻代表から下記の要請書を秘書課長に提出しました。

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                           2017年7月18日
仙台市長
奥山 恵美子様
 
「仙台・宮城【伊達な旅】夏キャンペーン2017」PR動画に抗議し、
         配信の即時中止を求める要請書
  私たち社民党仙台市議団は、本市および宮城の観光がより一層充実し、国内外から多くの観光客が訪れていただくよう質問を重ねてきました。
さて、仙台・宮城観光キャンベーン協議会による「仙台・宮城【伊達な旅】夏キャンペーン2017」の一環として制作されたPR動画が7月5日からインターネット上で公開されており、全世界に配信され、130万回以上の再生がされています。また7月3日から9日にかけてショートバージョンの動画が首都圏の電車内でのトレインチャンネルで配信されたと聞き及んでいます。
現在配信されている動画は『女性が殿方におもてなしをする』というコンセプトで作られているなど、社民党市議団は大きな問題があると認識しており、抗議するとともに即刻中止を求めるものです。
 具体には、動画の趣旨とは関係のない女性タレントの唇のアップや性的な暗喩ともとられる表現が繰り返されており、これは国の第4次男女共同参画基本計画や仙台市男女共同参画推進条例の基本理念、また日本も採択した北京行動綱領の「メディアにおけるバランスがとれ、固定観念にとらわれない女性の描写を促進すること」にも反しています。
さらに、市民にとっても、観光客にとっても仙台のシンボルである伊達政宗公騎馬像の画像を処理し、貶める描写もあるものです。本市が観光に関する調査などに基づいて築き上げてきた「伊達ブランド」を著しく損ねるものにほかならず、品位を欠くものです。
このような動画を公的機関という現代社会の倫理観に対し忠実である立場が、公金を使って組織決定をして作成、配信をしたことについて大きな問題があります。
 加えて、村井宮城県知事は記者会見の場で動画について「リスクを負っても皆さんに見ていただくものをと思いました。私としては非常に面白くていいんじゃないか」と炎上をあおる回答しており、問題の本質への理解に欠けるといわざるを得ません。
仙台市長は県知事に配信の即時中止を申し入れるとともに、配信などに至る調査を行い公表すること、問題の本質をとらえたうえでの反省と総括を申し入れるなど、確固とした対応をすることを強く求めます。
                      社民党仙台市議団
                          辻 隆一
                          石川 建治
                          相沢 和紀
                          小山 勇朗
                          ひぐちのりこ
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