今日、4月30日は「図書館記念日」だ。
図書館法の施行からちょうと60年になるそうだ。そしてこの図書館法が施行された日が記念日といううことだ。
その地域の文化度のバロメーターの一つでもある図書館。小学校のとき、毎週土曜日には当時西公園にあった仙台市民図書館に通っていた。ドリトル先生シリーズは市民図書館から借りて読破したことを思い出す。時には図書館近くにあったこれまた青葉区錦が丘に移転してしまったが、天文台に行って、プラネタリウムを見たりもしていた。ちょっぴり背伸びをしながら「アカデミック」な気持ちにひたっていたことを思い出す。
この文化の薫り高い図書館であるが、昨今地方公共団体の財政危機の波をざんぶざんぶとかぶっていることは否めない。施設の特殊性として、物を売るわけでもないし、効果は即効性があるわけでもない。それこそ「事業仕分け」されやすい分野なのかもしれない。しかしながら、図書館で出合った本が、紹介された一冊がその人の一生に大きな影響を与えることってとっても多いのだろうなと容易に想像できる。図書館の司書の方の専門性についてももっともっと発揮され、処遇も含め、認め合わなければならないと思うのだ。
自治体で勤める人のおよそ2割から3割は非正規の職員だ。全国に60万人ほどいる。そしてその8割は女性。職種として多いのは保育士や、調理作業員、そして図書館の司書という結果がでている。
1年毎の雇用。ところによっては3年から5年で雇い止めとなってしまっている。それが実態のところも多い。仙台も一部導入されているが、図書館が指定管理者制度になったところもある。自分自身の雇用が不安定な中にあっては来館なさる未来あふれる市民の方々にその専門性を十分に発揮することはなかなか困難じゃないのかなと想像する。そんな中で日々黙々と仕事を重ねているのだ。
4月30日、図書館記念日?
「ヨサンゼロ」じゃないの。となんともはや、せちがないコメントを寄せてくれた人もいるが、地域の文化度をはかる図書館。「ヨサンバッチリ」となるように、利用する人、働く人がともに考え、論議していくものの一つにこの図書館行政がある。