仙台も梅雨入りです。
時折激しい雨が降る中、健康福祉常任委員会でした。
昨年、仙台市では、こどもの生活実態調査を行い、その結果11.9%が貧困線以下という結果が出ています。
これを受けて、今年度「(仮称)子どもの貧困対策計画」を作成することとなります。
以下質問をしました。(回答はひぐちメモより)
Q:福祉や家庭、教育などの専門家で作られる策定協議会で7月から議論が始まります。
仙台市子どもの貧困対策計画の策定体制では、策定協議会を設置するとあるが、具体的にどの分野から何名での構成および男女比を考えているのか、また関連部局で構成する連絡調整会議での部局と役職および何名での構成で行う予定か。
A:策定協議会は福祉、教育など9名で構成。過半数は女性。連絡調整会議は、子供未来局、教育局、市民局、都市整備局、経済局の部次長クラスで7名で構成。
Q:策定スケジュールですが、4〜5回というのは、開催回数が少ないのではないではないか。子どもの生活実態調査でもかなり詳しい内容が網羅されている。この内容を論議し、回数を増やすことも視野に入れるべき。さらにパブリックコメント実施とあるが、市民の方々からの意見を寄せられるような日程や広報の工夫が必要と思うが伺う。
A:開催日数については適宜委員会で決定していきたい。パブリックコメントについても広く意見を寄せてもらうためにも、広報などに努める。
A:現在政令指定都市では16自治体が計画を策定しており、今年度中に仙台も含め4自治体が策定予定。どちらかというと後発であり、他都市の計画も参考にできるという点もあり、より良いものになることを望む。計画について、独立した計画とするのか、子ども子育てに関しての総合計画の一部とするのか伺う。あわせて対象の年齢および範囲について。年齢についてはおおむね大学を卒業して自立をする20代前半、子ども、若者だけでなくその家族も含んでいる自治体もあるが、本市での想定について伺う。
A:計画については、独立したものを想定。年齢や範囲についても策定委員会で決めていきたい。
Q:計画策定にあたっては、ティーンズへも焦点を当ててほしい。貧困や虐待などを発端とした性的搾取や、薬物依存、予期せぬ妊娠をした女の子を支える活動をしている方から話を聞いた。親との関係が悪く、家に居場所がない。生活が困窮し、家庭が福祉につながっていながらも、虐待があり、学用品など親に買ってもらえない。親に怒られるから病院に行けない。自宅の電気やガスが止められている。このような現状でやさしい言葉をかけてくれるのは性的に搾取をする大人だけだったなどの実例を聞いた。今年度から全国の4月18日には犯罪対策閣僚会議から児童の性的搾取等に係る対策の基本計画が閣議決定さた。国連特別報告者からも娯楽産業において「児童が性の商品として扱われている」と厳しい目が向けられている。「買う人」や子どもの性を商品化して「売る大人」たちにこそ呼びかけてティーンズが売り買いされないための対策をとるべき。また貧困などの環境下で男の子も劣悪な労働や振り込め詐欺の受け子など違法行為に巻き込まれる実態もある。計画策定にあたってはこのような観点も必要と思うが伺う。
A:こどもの生活実態調査でもDVや虐待があることが浮き彫りになった。このような世代に対しても計画策定に入れる。
Q: 福祉の観点も重要。貧困となる原因究明や、仕組みの改善ももちろん大切ですが、まず必要なケアを行うことも肝心です。国からの地域の子ども未来応援交付金などの活用について伺う。助成金などではなかなか賄えない人件費が出ることも強みだ。地域のネットワーク構築のための人材の育成や活用など、困難な状況にある方々の人件費としての交付金活用も含め、お考えを伺う。
A:情報を集めて進めていきたい。
Q:ティーンズのsosを必要なネットワークでつなぐ支援活動をしている村木厚子 厚労省前次官は困難な状況を「もうそろそろ社会は気づかないといけない。背景に虐待があったりいじめがあったり貧困があったり、無関心な大人が柔らかい心を踏みにじっている」と語った。(仮称)仙台市子どもの貧困対策計画策定にあたっては柔らかい心がはぐくまれ、血の通った実効性のあるものをと願っているが、局長のご決意を伺う。
A:(熱く語られました)